変わる皮革製品 流行りつつあるエコレザーとは?

近年アパレル業界では、環境保護の観点から「エコ」を考慮した製品が増えています。

皮革業界も同様でその一つが「エコレザー」です。

 

そんなエコレザーとは何なのか、また、「フェイクレザー」「リアルレザー」とは何が違うのかご紹介いたします。

エコレザーとは?

エコレザーと呼ばれるものにはいくつか条件があります。

 

・天然皮革である。

・環境面での影響が少なくなるように、染料などに防腐剤や発がん性のある化学物質などに基準を設け、使用が制限されている。

・排水や、廃棄物処理が管理された工場で作られている。

 

以上の基準をクリアしており、製品の製造・輸送・販売・再利用のサイクルの中で環境面で影響が少ないと認められた革製品のことです。

エコと聞くとリサイクル品のように感じられるかもしれませんが、とても良質です。

加えて地球にも身に付ける方にもやさしい革製品となっています。

 

動物愛護の観点からデザイン性の高いアイテムをお届けするステラ・マッカートニーのミニショルダーバッグ


フェイクレザーとは?

フェイクレザーとは「合成皮革」とも呼ばれ、本革に見えるようにポリアミド・ポリウレタンなどの合成樹脂からできています。

水や中性洗剤で汚れを取れるものもあり、機能性の良さからバッグやポーチを中心に人気となっています。

本革製品と比べると価格が安価なのも特徴です。

 

フェイクレザーバッグ / スマホ・二つ折り財布・鍵やハンカチなどお出かけするのに必要な荷物が入るサイズ感が魅力


リアルレザーとフェイクレザー、エコレザーの違いとは?

それでは、リアルレザーとフェイクレザー、そしてエコレザーの違いは何なのでしょうか。

メリットとデメリットをそれぞれご紹介していきます。

 

リアルレザーのメリット

・質感に人気があり、なめらかで肌に馴染む素材。

・耐久性が圧倒的に高く、普通にご利用しても10年はご利用いただけます。

・エイジングに魅力があり、革によってそれぞれ特別な経年変化を楽しめる。

 

リアルレザーのデメリット

・水に弱く、お手入れをおろそかにするとシミになる場合がる。

・定期的なメンテナンスが必要

 

皮革製品の中では最も多く、男女、性別問わず多くの方に愛用されている素材です。

メンテナンスを定期的に行うことをデメリットとしてご紹介しましたが、お手入れを行うことで生じるエイジングを楽しむことはリアルレザーの醍醐味でもありますので、そう考えるとデメリットは無いかもしれませんね。

 

フェイクレザーのメリット

・耐水性に優れている。

・リアルレザーより安価。

・軽量で持ち運びしやすい。

 

フェイクレザーのデメリット

・長持ちせず劣化が早い。

・皮革製品らしいエイジングが楽しめない。

 

安価で入手しやすいことがフェイクレザーの特徴ではありますが、あえて職人の立場で言わせていただくとせっかくならリアルレザーを使ってほしいと思ったりもします。

 

エコレザーのメリット

・一定の基準で環境面に配慮されており、比較的地球にやさしい製品である。

・リアルレザー同様自然の染料が使用されており、エイジングを楽しめる。

 

エコレザーのデメリット

・本革と同じように定期的なメンテナンスが必要。

・フェイクレザーよりは高価。

 

海外ではエコレザーの基準よりも項目を増やし、より地球環境に配慮したLWS認証という基準があります。

日本でも少しずつ認識されてきてはいますが、まだまだ国内ではマイナーです。

この基準に関してはま別回でご紹介します。

 

ZUTTO

以上がそれぞれのメリット、デメリットになります。

最高品質で長く愛用したい方は「リアルレザー」、安価で使いやすいものをお探しの場合は「フェイクレザー」、環境面を意識した暮らしをお好みの方は「エコレザー」など、場面や好み、生活感に合わせて選ぶとよいでしょう。

 

これからは「サステナブル」という観点から「エコレザー」またはそれに準ずる新基準の皮革製品が増えることは確実でしょう。

広い視野を持ってお買い物を楽しむと、製品に対してまた新しい気づきがあるかもしれませんね。

 

今後もお買い物をよりお楽しみいただける情報をお届けしますのでお楽しみに。

それではまた次回。

ZUTTO
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

NEW POSTS

RELATED