機械で作る量産品と革職人の手作り品。その違いは?
現在では機械化が進み、ほとんどの生産工程を機械によって製作できるようになりました。
それでも国内外問わず、職種問わず多くの職人が今もこだわりを持って製作をしています。
では、機械生産と革職人の手作りによる製品にはどのような違いがあるのでしょうか。
耐久性への差
まず最初に挙げられるのが、品質の差です。
これは革製品に限ったことではなく、家を建てる大工さんやお椀などの陶器を作る職人さんでも同じことで、
何度も同じ工程を繰り返して製作しているので、技術が高く、当然耐久性も高くなります。
量産品に比べると、一つの製品と向き合う時間が長いので、細部のケアにも気を配ることができる点も
製品1つの耐久性が上がる要因の一つになります。
価格の理由
職人技というのは量産品と対極に位置していて、量産品は限られた時間とコストでより多くの
商品を作るというコンセプトのもとに製品つくりが行われています。
そのため、一つの商品の単価を見ると低い単価で生産をすることができます。
分かりやすい例で言うと、ファストファッションですね。
単価を下げることで、ローコストで消費者へ商品を届けることができる一方、多くの方に販売するために、広告費などのコストがかかり、それを商品に上乗せするので本来安いはずの製品を安くない価格で販売されてしまうこともしばしば。。。
最近では写真などの加工技術も上がり、いざ購入して届いてみると値段ほどのクオリティがなかったという経験がある方もいるかと思います。
また、ファストファッションなどは価格が安いのが魅力ですが、大量に作られることによって、地球環境に影響を与えることもあり、
国内のアパレル製品のみで見ても、年間で10億点近い数の衣類が新品のまま廃棄されているのが現状のようです。
最近ではサステナブルファッションやエシカルファッションという言葉を多く聞くようにもなりましたが、この話はまたいずれしたいと思います。
しかし、ブランドにはそれぞれブランド価値があり、多生産だからと言って悪い商品というわけではなく、むしろ安くて良い商品や値段が高くてもデザインや付加価値に魅力がある商品であればそれぞれ消費者に満足感を与えてくれます。
反面、職人によるハンドメイド品は素材へのこだわりと技術へのこだわりがあります。
そのため時間をかけ下処理や加工をしていきます。
この時間と質が商品の価格を決めるのです。
職人ブランドによっては高く見えてしまうこともあると思いますが、その裏にはこだわり抜かれた
「一つの作品」に価値が生まれているのです。
革製品の品質を見極めるポイントは大きく分けて2つあります。それは
「革の質と縫製を含めた加工の技術」です。
素材が良ければ良いものを作れる可能性は広がります。素材を知るつくしている職人は素材を引き立てるために自らが培った技を作品に込めます。
つまり革の良さを邪魔する細工はしないのです。
製品の革がすばらしくこだわりを持って作られた高級革なら、革の良さを一番として考え、それに引き立つ加工をしていきます。
シンプルイズベストは実は熟練の職人だけが用いることができる自信の表れでもあるのです。
多生産品と職人の製作品の違いをここまで説明してきましたが、
お買い物の際、特に通販でお買い物をする際は、直接商品を見れないし、店員さんとお話しすることもできないので
どうしても不安になることがあると思います。
[frasco.]ではそんな悩みを少しでも解消して、安心してお買い物をしていただけるように製品毎に原価コストや作業コストを
記載しています。
どれくらいの費用をもとに商品が作られているのかを知ることができるので、
より納得してお買い物を楽しんでいただけます。
今後はイベントの際にもコスト表示をした商品タグを付属させますのでお楽しみに。
コスト表示の詳細とショップページは以下をご確認ください。
コスト表示に関して
URL: https://frasco.shop/media/archives/52
ショップページ
URL: https://frasco0401.thebase.in/
革職人の手作り品と工場での生産品どちらを選ぶかは結局お客様次第
価格的にうれしい量産品と高級な革職人手作りの品、どちらにするかはお客様次第でそれは
値段を重視するか。品質を重視するか。
です。 「どうせ買うなら高価なものでもこだわりのあるモノが欲しい」という人や「財布はそこそこでいい」という人「良いものだけど価格が…」など色々な人がいるのは当然のことです。
財布などに限らずモノには価格と品質の違いが必ずあり、年齢を重ねて様々なモノを見ていくうちに養われていくのは大人の男性に近付けたようでうれしくもあります。
革職人の培われた技法と、素材を知りつくした目利きによって選び出された革から生み出される革製品はやはり魅力にあふれているのです。
今回はこの辺りで。
次回もレザーについてのあれこれをご紹介いたします。
それではまた次回。